弊社代表・本間が仕事を楽しむためのWEBマガジン“B-plus”に掲載されました。


ダンス文化を育てる会社
衣装・イベントなど展開

Rootz株式会社
代表取締役 本間秀史

〒107-0062 東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山504
事業内容 イベント企画事業/デザイン制作事業
設立  平成25年1月
ホームページ https://www.rootz-adl.com
フェイスブック https://www.facebook.com/Rootz.page
ココロとカラダが踊りだすダンスイベント STEPJAM
http://stepjam.jp

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プロフィール 千葉県出身。大学卒業後、インターネット広告事業の会社に勤務していたときに、学校教育のダンス必修化というニュースをビジネスチャンスと捉え、独立。当初は業界の壁に突き当たるも、2013年にRootz(株)を設立した。ストリートダンスイベントの主催やコンサルティング、衣装のデザインなどを通じて、ダンス人口の開拓・拡大に取り組んでいる。【ホームページ】

ストリートダンスをこよなく愛し、中学校のダンス必修化を好機とみるや、ダンス市場を活気づけるためにRootz株式会社を設立した本間秀史代表取締役。2000人規模のイベントを主催し、プロから学生までダンサー向けの衣装のデザイン・製作も行う同社が目指すのは、ダンスを見て、自分も踊って楽しむ人をこの国に増やすことだ。ダンスの魅力と、現在のダンス業界の現状について本間社長にうかがった。

ストリートダンスの楽しさを広く訴求したい

川﨑 ホームページでは「ダンスを始めるきっかけを創る会社」と謳われていますね。ダンスもいろいろなジャンルがあります。御社で手がけるメインはストリートダンスですか?

本間 はい、私はダンスも音楽もブラックカルチャーから出てきたものが好きなので、ダンス市場に向けて仕事をしようと思ったとき、まずストリートダンスを取り上げるのが自然な流れでした。

川﨑 そうだったんですね。本間社長がダンス事業を手がけようと考えられたきっかけが気になってきました。ご自身でも踊られるんですか?

本間 もちろん好きで踊っていましたよ。でも今はどちらかというと裏方の仕事なので、自分が表に出て踊ってというのはほとんどないですね。ダンスを市場として意識するようになったのは、2012年に中学校の体育の授業でダンスが必修化されてからのことです。当時、私は大学を出てインターネット広告の会社で営業の仕事をしていました。もともと3年勤めたら何かに挑戦するつもりだったので、必修化のニュースとその後の話題沸騰ぶりに動かされて、25歳で会社を辞め、ダンス市場に乗り込んだわけです。

川﨑 素晴らしい行動力だ! チャンスを見逃さず、飛びついたんですね。

負のイメージを変える本物のかっこよさとは

川﨑 ストリートダンスの魅力を今まであまり触れたことのない人たちに伝えることって、目を向けてもらうまでが一苦労じゃありませんか? 実際に見てもらえれば「おお、すごい!」と思ってもらえるんだろうけどなぁ・・・。

本間 そうですね。教育必修化はきっと大きな転機でした。しかし、社会一般に根付くまでには時間が必要で、まだまだダンスを縁遠く感じている人のほうが多いでしょう。原因として考えられるのは、身近に表現をする場が少ないこと、それと・・・川﨑さんは、ストリートダンスにどんな印象をお持ちですか? 態度が粗暴だ、横柄だといった世間の持つマイナスイメージも普及を妨げている部分があると思うんです。

川﨑 つまり、若い人の非行を助長しているのではないか、というようなイメージですね。そういう見方があることは知っています。実際、壁にスプレーで落書きするような行為を見て、かっこいい表現と感じる部分はあるだろうから、踏み外してほしくないなと僕も思います。でも、ストリートダンス特有のファッションにしても、あれも1つの文化として見ているから、それ自体を否定するつもりはありません。自分だって若い時には流行りに乗っかってましたから。それに、ダンスは本来、人を喜ばせるものであるはずなんですよね。

本間 そうなんです。そういう周りの人が距離を置きたくなるようなイメージを、少しずつでも変えていきたいですね。例えば、日頃ストリートダンスに熱中している子たちが、実はすごく礼儀正しくて勉強も熱心にする、というのは良いイメージがつくんじゃないかなと。

川﨑 良い方向のギャップですね。もし、やたらと粗暴に振る舞ったり悪さすることにも憧れを持っているんだとしたら、考え直してほしいです。だって、悪いことは悪いことであって、カッコいいことじゃないですからね。

本間 おっしゃる通りです。ダンスで本物のかっこよさを表現できる人が増えてくれたらなと思いますし、私たちもそれを後押ししていきたいですね。

音と体で自己表現できるのがダンスの醍醐味

川﨑 日本のダンス人口をもっと増やすには、今まであまり注目されていなかった年齢層の開拓も必要になりそうですね。

本間 弊社では自主開催のダンスイベントや児童館でレッスンを開くなどして、新たなダンス人口に少しでもつなげようとしています。近い将来に、ダンスを覚えたいという人と教えられるダンサーをウェブ上でマッチングするような仕組みをつくりたいと思っています。EXILEのダンスを完全にコピーして、結婚式の2次会で披露したいなどといった、ちょっとした需要にも応えるのが理想です。

川﨑 本当に身近なところから動かしていこうとしてるんですね。ダンスに興味を持つ方を増やす活動、というわけだ。

本間 はい。ダンスを始めるきっかけは何でもいいですし、もちろんストリートダンスじゃなくてもいい。そこから始めて、いずれ音と体で何かを表現することの楽しさも知ってもらえたら嬉しいですね。以前ニューヨークに旅行に行ったとき、道端でラップをしている若者の集団がいまして。そこに、おばあちゃんが腰を振って踊りながら入ってくんです。知らない人同士で、年齢の垣根も超えてダンスを楽しめるというのが理想ですね。

川﨑 それは素晴らしいですね。日本の文化ではなかなか難しいところもあると思います。でも、みんなで集まって歌って踊れるような場をつくり、そこからダンスを通じたコミュニティが生まれてくれば、大いに盛り上がるんじゃないかなぁ。例えば、シニア層の方々なんかは特に喜びそうです。

本間 そうですね。本格的にダンスを始めた方だけでなく、様々な方が気軽にダンスに関わってくれたらと思います。二次会で踊る人が増えたり、「私の特技、ダンスなんだ」という子どもが増えたりしたら嬉しいですね。カラオケに行くくらい気軽な気持ちで、ダンスをしてほしい。始める理由は、「なんとなくかっこいいなぁ」で良いんです。

川﨑 なるほど! 技術を気にせず、楽しむことを大事にしてくださる御社でなら、初心者の方も安心してダンスを始められそうですね。

本間 ありがとうございます。先ほどお話したダンスイベントや、児童館でのレッスンも、もともとダンスが好きな方だけでなく、もっと“ライト”な方々がダンスに触れる場を増やそうと思って始めたことです。そうして、ダンスを自己表現の手段の1つにしてほしいと思っています。下手でも少しも恥ずかしくない、それがかっこいいんだよということを伝えて、日本の新たなダンスカルチャーの創造につなげていきたいです。

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「仕事を楽しむ」とは‥
自分の実力より、少しだけ背伸びをすることです。自らを高い環境に置くことで、普段と違った体験ができ、徐々にステップアップできると考えています。
本間秀史
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